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これは、ビグロンの車検証の軸重表示です。
これを基準に考察すると、静止状態でタイヤを前後同じだけ変形さそうとすると、空気圧は前輪を後輪より高めにしなければなりません。


車検証の前前軸重が 1070kg なので、片方の前輪に掛かる荷重は…
1070 / 2 = 535kg
…になります。
ここで、前輪の空気圧を FPkgf/cm2 とします。
535kg の重さを FPkgf/cm2 で支える為にはどれだけの面積(cm2)が必要か…
535/FP cm2 の面積が必要です。
タイヤ幅(ビグロンは9/34スワンパなので9インチ=約23cm)は変わらないとすると、535/FP cm2 を稼ぐ為には、どれだけの接地長(cm)が必要か…
(535/FP)/23 cm の接地長が必要です。

では、次に後輪も見てみます。
車検証の後後軸重が 910kg なので、片方の後輪に掛かる荷重は…
910 / 2 = 455kg
…になります。
ここで、後輪の空気圧を RPkgf/cm2 とします。
455kg の重さを RPkgf/cm2 で支える為にはどれだけの面積(cm2)が必要か…
455/RP cm2 の面積が必要です。
タイヤ幅(ビグロンは9/34スワンパなので9インチ=約23cm)は変わらないとすると、455/FP cm2 を稼ぐ為には、どれだけの接地長(cm)が必要か…
(455/RP)/23 cm の接地長が必要です。

前後輪を同じだけ変形させるという事は、接地長を同じにするという事になる。
って事は…
(535/FP)/23 = (455/RP)/23
…が成り立てば良い。
両辺に23をかけると…
535/FP = 455/RP
…となり、さらに両辺にFP・RPをかけると…
535RP = 455FP
…となり、さらに両辺を535で割ると…
RP = 0.85FP
…となる。

従って、前輪の空気圧を1とすると、後輪の空気圧を0.85にすれば良さげです。
例えば、前輪が1.0kgf/cm2の時後輪は0.85kgf/cm2って具合です。


しかし、ここまで読む前に賢明な読者の皆さんは気付いている事でしょう。
私は、前輪の接地長を書いている辺りで気が付きました。
前輪の空気圧 : 後輪の空気圧 = 1 : 0.85
…は、実は…
前前軸重 : 後後軸重 = 1070 : 910
…と同値です。
よく考えれば、当たり前ですね…(^^;;