●MONSTER CABLE Prolink JAZZ 21ft
シールド、何使ってます?
私は、家ではHEXA、お外ではCANAREを使ってた。
何でかって言うと、ホントは家でもCANAREを使いたかったんだけれども、ケーブルが硬い(?)。
取り回しし辛いというか、何というか、イライラするからやめた。
その点、HEXAはフニャフニャだから、楽ちん。
そう、音質なんてこれっぽっちも要素に入ってない事が露呈してしまっている訳だ…(^-^;
もう、何年もシールドなんて買ってなかったので、久々に新調しようかと思った。
実は、一度高級シールドを試してみたかった。
調べてみると、あるわあるわ、とんでもない価格のものまで…<高級シールド。
結果、自分がターゲットとしているシールドは、『高級シールド』ではなく、『ちょっと贅沢シールド』レベルという事に気付かされた…(-_-;
ま、それが現実だから仕方がない。
『BELDEN』と『MONSTER CABLE』を最後まで迷ったが、『MONSTER CABLE』を選択。
理由は、雰囲気…(^-^;
さらに、何で『MONSTER CABLE』の中でも『JAZZ』を選んだかというと…
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■特徴
セミアコ、フルアコ、アコースティックギター等の暖かみのあるナチュラルトーンの再生に適した2芯構造からなるバランスタイプの方向性ケーブルです。
極めてフラットな特性でギター本体の鳴り、微妙なピッキングのニュアンス等をそのまま再生します。
MONSTER JAZZは、最上位機種であるSTUDIO PRO1000と同じ構造からなり、RFノイズに非常に強いケーブルです。
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…だからです。
やっぱ、商売にはこういう文言って大事やね。
スペックは以下の通り。
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M JAZZ-21仕様
・長さ:6.4m
・ケーブル種:バランスケーブル
・芯線構造:2wayマルチゲージ・ワイヤーネットワーク構造(高域/低域)/ツイストペアー芯線構造
・タイムコレクト効果
・高密度95%銅製網線
・マイクロファイバー絶縁体
・PEX絶縁体
・24ゴールドメッキ1/4"フォーンプラグ・ストレート-ストレート
・デュラフレックス・ジャケット
・シグナル方向性有り
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『シグナル方向性有り』ってのが、いかにも胡散臭くてOKだ。
ついでに『SEV』でも巻いてみますかぁ?
シールド内の網線が連続的かつ継続的にイオン化され、結果、もたらなくなったり、走らなくなったり、ミストーンがなくなったりして…(^-^;
余談はさておき、ここまで読んでお分かりの通り、ここまでのケーブル選択の過程で、全く音についての記述がない。
当然である、音聴いてないんだから…
何のために『ちょっと贅沢シールド』を買うんだか…情けなくなる。
でも、シールドを試奏して買うってのも…
インタネット上での音の比較も見つからないし…
そこで、考えた。
実際にシールドを何種類か用意して、音の比較してみよう!
せっかくのBBなんだから…(ナロな方、ごめんなさいm(..)m)
購入は、いつものサウンドハウス。
税込上代\9,450-を税込\5,980-+送料\500-で購入。
早速、いつものケーブル(HEXA)と抜き差しして、音を比較する。
おぉ、やっぱ全然違うっ!
さすがモンスターケーブルっ!
っと書けばメーカから何かもらえるかな?
ま、このような行灯記事のようなものは、利害が絡んだ雑誌にお任せしよう。
はっきり言って、音質の違いは明確。
しかし、この違いが『良い差』なのか『悪い差』なのか『どうでもいい差』なのかは、主観の問題だ。
で、実験開始。
家にあるシールドのなかから、次の5本を用意した。
1:ピンピンケーブル(メーカ不明):ボロいオーディオ用のピン⇔ピンのケーブルに変換プラグ装着。赤白ステレオ仕様だが、白のみ使用。[約143cm]
2:ピンクケーブル(メーカ不明):高校生の時('80〜'83)から使ってるシールド。愛着も何もないが、なぜかいつもある。腐れ縁。[約74cm]
3:CANARE:ケーブルに『GS-6 CANARE CABLE 205』の印刷。[約689cm]
4:HEXA:ケーブルに『Greco Mini Hexa Cables O.F.C.-L』の印刷。[約493cm]
5:MONSTER CABLE:ケーブルに『Prolink®・Monster Jazz TM・High Performance
Ultra-Clear Jazz Guiter Cable・by MONSTER CABLE®・Signal Flow→』の印刷。[約640cm]
実験に使った各シールドのプラグは下図の通り。
1:ピンピンケーブル
2:ピンクケーブル
3:CANARE
4:HEXA
5:MONSTER CABLE
モンスターだけ、ゴールド、見た目OK。
でも、ピンクケーブルの真鍮色が一番好きだったりする…、あ、これが腐れ縁の原因か…
ケーブルの太さはこんな(↓)感じ
1:ピンピンケーブル
2:ピンクケーブル
3:CANARE
4:HEXA
5:MONSTER CABLE
太さもMONSTER CABLEが一番太い、OKだ。
次にピンクケーブルが太い…、あ、これも腐れ縁の原因か…
と思ったが、改めてノギスで測ったら、MONSTERもピンクケーブルも7.8mmだった。
これら5本のシールドの比較をする訳だが、比較には次の機材を使用した。
ギターは、Ibanez JP-20。
各シールドでセッティングを統一し易くする為にボリュームとトーンは「10」
弦は、いつもの。
ピックも、いつもの。
このギターに実験で使うシールドを刺して、そのシールドの接続先は『POD XT』(↓)。
COMP、DELAY、CAB/A.I.R.がONになってます。
このPODxtからのOUTPUTを『EDIROL UA-1A』(↓)に接続。
ここから、PCのUSBへ。
PCの録音ソフトは、『Sound it! 3.0』
16bit/STEREO/44100Hz で録音。
編集(ノーマライズ、エフェクト等)は全く何もせず、そのままWavファイルを作成。
Mp3ファイルは『午後のこーだ』でエンコード。
# Wavファイルの編集を全くしないので、出来るだけ録音レベルを上げようとした結果、数箇所CLIPしてしまった…(^-^;
ご勘弁を…
さっ、上記機材&セッティングで、シールドのみを抜き差しして録音した結果がこれだっ!
貴殿の耳でシールドの違いによる音質の差を確認してみてチョ
ご意見なんぞを掲示板に書いていただければ、面白いかなと…
No | シールド | Wav | Mp3 |
1 | ピンピンケーブル | Wav | Mp3 |
2 | ピンクケーブル | Wav | Mp3 |
3 | CANARE | Wav | Mp3 |
4 | HEXA | Wav | Mp3 |
5 | MONSTER CABLE JAZZ | Wav | Mp3 |
5’ | MONSTER CABLE JAZZ 信号方向逆向き | Wav | Mp3 |
Wavファイルの大きさは、4.5MB程度。 Mp3ファイルの大きさは、400KB程度。 「5’」はケーブルに指示のある方向と逆方向で使用。 |
これだけでは、違いが分かり難いとお嘆きの貴兄の為に、上のWavファイルを編集してみた。
コードワーク2小節をNo1〜No5'までの順で繋げたのと、単音ソロ2小節をNo1〜No5'までの順で繋げたのだ。
これで、分かりやすい?
コードワーク2小節×6 | Wav | Mp3 |
単音ソロ2小節×6 | Wav | Mp3 |
繋げた順番は1:ピンピン⇒2:ピンク⇒3:CANARE⇒4:HEXA⇒5:MONSTER⇒5':MONSTER逆 |
どう?
明らかに、音質は違うよね。
『5』と『5’』何の事やら差が良く分からんので、『5’』はあっちに置いといて…
私が聴いた感じだと、『1』『2』『4』のグループと『3』『5』に傾向が分かれるように思う。
『3』と『5』って長いんだよねぇ…
それだけだったりして…(^-^;
長めのシールドで、長さを合わせて実験すべきだったかな…(-_-;
当初、私が想定した音質の差より、大きな差が出たと思う。
けど、好き好きの範疇って気がする。
このシールドに依る音質の差が、例えばギターのボリューム/トーン、アンプのセッティング等でどうにもならないか…というとどうにでもなりそうな気もする。
あと、長さは、短いに越した事なさそ。
私の場合…
シールド選びや、薀蓄を語る時間をギターの練習に割いた方が良さげな事が明確になってしまった事が、今回の実験の最も大きな成果となった。
けど、モンスタケーブル使うよ。
せっかく高い金出して買ったんだもんね…
そうだよ、高いケーブルはきっと良い音なんだ、きっと…きっと…