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SPECTRUM
イカク〜チョ
クリックしちゃいましたねぇ…
今、貴殿がクリックした画像は何の画像だかお分かり？
そう、「ＳＰＥＣＴＲＵＭ」というバンドの画像です。
初めて「ＳＰＥＣＴＲＵＭ」という名前を見て「スペシウムぅ…？」と発音したのは、当時大学生だった私の実姉だ。
ウルトラマンじゃないんだから…。
でも、その実姉は現在英語の通訳/翻訳で稼いでいるという…、何ともまぁ、あなどれない世の中だ。
ところで、この「ＳＰＥＣＴＲＵＭ」というバンド、当時ろくに英語が読めない人間が高校英語教師を経て英語で稼げるようになる位昔のバンドだ。
活動期間は、１９７９年夏〜１９８１年夏というたった２年間だ。
デビュー当時の７９年夏と言えば、私は中三の夏だ。
中三の夏と言えば、その年のお正月に２万円で買ったモーリスのフォークギターを親に隠されてた頃だ。
「アリス」や「ツイスト」を弾いてばっかりで、受験勉強を全くしなかったのが原因だ。
しかし、家が小さかったのでギターの隠し場所は分かっていた。
したがって、買物とかで親が居ない時は、そのフォークギターを引っ張り出してきて「アリス」や「ツイスト」を弾いてた。
あ、そうそう、その時期「金八先生」が放映（杉田かおる嬢が「歩」っていう子供を産むシリーズ）されていて、同じ高校受験という境遇で、涙腺を緩めてた。
話しがだいぶ逸れてしまったが、「ＳＰＥＣＴＲＵＭ」は「スペクトラム」って発音します…って、当然か。(^^;;
８人組のバンドで、メンバーはこんな感じ…
今野 拓郎
Per.Cho | 岡本 敦男
Dr.Cho | 奥 慶一
Key.Cho |
吉田 俊之
Tb.Cho | 兼崎 順一
Tp.Cho | 新田 一郎
Tp.Vo | 渡辺 直樹
B.Vo | 西 慎嗣
G.Vo |
私の知らないところで「スペクトラム」は活動を始めていた。
そして、私が彼らを意識して見るようになったのは、1980年の夏からだろうか。
そう、もう「スペクトラム」は折り返してしまった頃だ。
普通「スペクトラム」のファンだと、デビュー前の西武球場だとか、24時間テレビだとか、日本青年館だとか書きたくなるが、残念ながらテレビで見た事あるかなぁ…位だった。
私は、その頃、高校入学の暁に購入した「グレコのＧＯII」＋「ＢＯＳＳのコンンプレッサ」＋「マクソンのディストーション（黄緑のやつ）」＋「ジャグボックスの０６０Ｇ」で「スモークオンザウォータ」「ハイウェイスタ」「天国への階段」「ホテルカリフォルニア」等を練習しつつ、高校の軽音楽部で「グレンミラー」「ベニーグッドマン」のスイングを演ったり、やっぱり「アリス」や「ツイスト」も演ってたりもした。
その高校の軽音楽部のなかの１人に「スペクトラム」のファンがいた。
もし、それが男だったら、私が「スペクトラム」に嵌る事は無かっただろう。
ま、良くあるパターンというやつだ。(^^;;
その時期すでに、２枚のＬＰがリリースされていた。
その熱狂的「スペクトラム」ファンは、熱心に私を洗脳した。
２枚のＬＰをすかさずテープにダビングして渡してくれた。
ジャケットや歌詞カード等全てコピーしてくれてた。
そして、渡す時にこのバンドの生い立ち、各メンバの解説を長々とされた事をはっきりと覚えてる。
１枚目のＬＰは「ＳＰＥＣＴＲＵＭ」という、そのまんまのタイトルだ。
そして２枚目のＬＰは「ＯＰＴＩＣＡＬ ＳＵＮＲＩＳＥ」だ。
この２枚で、私の洗脳はかなり進んだ。
自分のギターを白く塗ろうか、とか、キャスタのベアリング部分を使って、ギターを回そうかとか、色々考えた。
ま、考えてるだけで何もしない間に３枚目のＬＰ「ＴＩＭＥ ＢＲＥＡＫ」がリリースされた。
その後、半年程、静かに時が流れた。
家に誰も居なくなると、「スペクトラム」を流し、右耳塞いで、裏声で歌ってりしてた…、アホだ。
曲と曲の間の無音部分の長さも体に染み付いた。
その他には、西氏が好きだったという「ロベンフォード」を聴いてみたり、「スペクトラム」とは全然関係ないが、高中正義氏をコピー（お決まりの「ブルーラグーン」と「レディトゥフライ」ね）したり、カシオペアをコピー（ま、「ＡＳＡＹＡＫＥ」に始まって…）してみたり、と当時のギター小僧のお決まりの道を歩んだ訳だ。
でも、やっぱり「遠くで汽笛を聞きながら」のソロが好きだったりした。
そんなこんなしてる間に、やっと私にも生で「スペクトラム」を見る機会が巡ってきた。
１９８１年の６月の末だったと思う。
大阪のサンケイホールだか毎日ホールだかのコンサートに行ける事になった。
その少し前の６月２１日に４枚目のＬＰ「ＳＥＣＯＮＤ ＮＡＶＩＧＡＴＩＯＮ」がリリースされた。
リリースからコンサートまで日がなかったので、曲を覚える為に、毎日擦りきれる程聴いた……テープを…(^^;;
で、コンサート当日。
ホールに入る前に思った事。
大阪府立体育館にビリージョエルを見に行った事があったが、ダフ屋の数が違う…
ホール入り口の階段のところに２、３人しかいなかった。
ま、しょ〜がないやね。
風か、波か、銅鑼の音で始まって、いきなりホーンが炸裂すると思いきや、ステージ上にはリズム隊しかおらず、何曲か（１曲か？）演った後、客席に向かって「ペット吹ける人居る？」とか聞く始末だ。
どうなってんの？
で、客席にガクラン着て牛乳瓶の底の眼鏡かけて居た新田氏がステージ上から呼ばれて上がって行った。
兼崎氏や吉田氏も同様に登場した。
やっぱり、キンキンギラギラのスペクトラムがいいなぁ。
そうそう、チラっと明石家さんま氏も登場した。
ちなみに、この日の西氏は３３５を弾いてた。
Ｂ．Ｃ．リッチじゃないと回してくれないんだよねぇ…
しかし、この時期になると、３３５かレスポールしか弾いてなかった気がする。
その後、私は高校の先輩からグレコの３３５のコピーモデルを購入してしまう。
しかし、グレコは高校生の味方だ。
そのだい〜ぶ後、私は本物（ギブソン）のレスポールを購入してしまう。
このレスポールは現在も使用中。
なんだかんだ言って、コンサートを楽しんだんだが、その何日か後、私を洗脳した「スペクトラム」ファンが小さな新聞の切り抜きを休み時間に見せてくれた。
解散だ。
「え〜っ」と非常に驚いたが、そのファン曰く「ＳＥＣＯＮＤ ＮＡＶＩＧＡＴＩＯＮ」というアルバムタイトルその物が解散を意味していたそうだ。
解散コンサートは１９８１．９．２２武道館だそうだ。
大阪に住んでた高校生の私には、行けなかった。
そして、この解散コンサートの前にリリースされた５枚目のＬＰが「ＳＰＥＣＴＲＵＭ ＢＲＡＳＳＢＡＮＤ ＣＬＵＢ」だ。
このＬＰを聞いて、もう「スペクトラム」は終わりだなと思った。
私は、未だ１回しか生で見ていないというのに、１９８１年９月２２日、武道館で卒業式は行なわれてしまった。
ま、当然そのＬＩＶＥアルバムは聞くわなぁ…テープで…(^^;;
それが、「ＳＰＥＣＴＲＵＭ ＦＩＮＡＬ」だ。
解散後、フィルムコンサートというのを小さいホールでやっていて、見に行ったら新田氏がゲスト(?)で来てた。
そのフィルムコンサートで記憶に残っているのは…
・武道館のコンサートが始まる前にペットを回してる人（ブラバンの人？）が居た。
・ステージ中央の、「ＳＰＥＣＴＲＡＭ」の三角マークの下の出入り口の扉は手動で、裏からスタッフが手で開けてた。
・歌ってる途中で、新田氏のマイクが壊れ、新田氏が渡辺氏のマイクで歌い出し、追い出された渡辺氏が兼崎氏のところに行き、仲良く二人で歌ってた。
ん？って事は、ボーカルも後日録り直ししてるのかなぁ？
ところで、武道館のライブで、解散後も各メンバ音楽家としてそれぞれの道を歩むとか言ってるけど、正直、そんなのどうでも良い事だ。
解散後のそれぞれの活動は「スペクトラム」とは別物で、否定はしないが興味はないのだ。
従って、徐々に私の中で「スペクトラム」はノスタルジックに浸るという分野に変わって行きつつ、本当の意味での「アイドル」（idol：偶像、偶像神、崇拝物）となって行った。
私が高二の夏に「スペクトラム」が解散し、その後、私はジャズ・フュージョンのギターに精進した（つもり）。
「イカ君は、どういうギタリストを聞くの？」
「スペクトラムの西ジョーパスを尊敬してます。マイクスターンかっちょ良いっす。メセニ最高…。」
危ない、危ない。
「イカさんって、ドラムで好きな人いる？」
「スペクトラムの岡本誰が何と言おうとデイブウェックルです。オマーハキムも…。」
やっべぇ〜。
「今世紀（２０世紀）最高のバンドは？」
「当然スペクトラムチックコリアエレクトリックバンドでしょ〜」
隠れキリシタンの気持ちが良〜く分かるぅ。
「ＳＰＥＣＴＲＵＭ ＢＲＡＳＳＢＡＮＤ ＣＬＵＢ」だったら、踏みＬＰされても踏んじゃうなぁ…(^^;;
そんなこんなで、過去の物であり、アイドルと化した「スペクトラム」だったが、暇つぶしに中古ＣＤを見てる時に偶然これを発見した。
「ＳＰＥＣＴＲＵＭ ＢＥＳＴ」だ。
出てるんだったら教えてよ〜＞誰か
それから、注意してＣＤ屋を定期的に覗くようにしてたら、１９９１年に過去のＬＰがドっとＣＤで出る事が分かった。
一挙に全てを購入した。
秋葉原の石丸だった。
店員に奇異の目で見られてた様な気がしたが、それがまた快感という物だ。
それらと同時期に、なんと、「ＳＰＥＣＴＲＵＭ」のニューＣＤがリリースされた。
「ＳＰＥＣＴＲＵＭ ＳＵＰＥＲ ＲＥＭＩＸ １９９１」だ。
参加している面子は、新田氏、吉田氏、渡辺氏、奥氏だけだが、新しいトラックもちゃんとスペクトラムしてた。
良〜く考えると、この４人でスペクトラムサウンドできちゃうもんね。
ところで、ＣＤの他に私の持っている「ＳＰＥＣＴＲＵＭ」グッズとしてもうひとつ、いつ買ったのかのも覚えてないが、「スペクトラム パーフェクト コピー」ってのがある。
この楽譜は、今でも偶にパクリに使わさせていただいてます。(^^;;
そ・し・て、とうとう手に入れたっ！
動くスペクトラム。
もう、20年ぶり位だ。
音質最悪、しかもモノラル。
画像と音声ばらばら…だけどＯＫぃ！
そして、2つ目の動くスペクトラムが2004年1月にリリースされた。
このなかで新田氏が語ってる通り、新しい２１世紀のスペクトラムが見たい聴きたい…○○○○ちゃんが逝く前に…(^^;
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2006年11月。
良い時代になったもんだ。
『You Tube』って動画サイトでスペクトラムが見られる。
以下、列挙。
他に気が付いた人は、是非、教えてくだされ…
Ikakoo Gathering